この記事は、たぶん2024年5月くらいに書いてNoteに投稿するつもりだったんだけど、結局投稿せずに今まできちゃったものを、投稿しています。Twitterで就活に協力してくださったたくさんの方々にお礼を言いたいという気持ちがこの記事を書いたきっかけです。
すんごい長いのですが、よかったら読んでみてください。
御礼
私の就活はTwitterで常に発信していたこともあり、たくさんの人が手を差し伸べてくれました。自分の会社を受けてみないかと誘ってくれたり、リクルーターさんが声をかけてくれたり、同じような家庭環境(研究職)の方からのアドバイスや意見をくれたり、教職にいたっては何人もの方がインタビューに応じてくださり、ツイ友さんの旦那さんがボランティアで私のドイツ語の履歴書とカバーレターをピカピカに磨き上げてくれたり、声援も応援もたっくさんいただき、とにもかくにもTwitterの方々のおかげです。Twitter上で就活をほぼ完結した人はなかなかいないでしょうが、メンタル闇落ちをあまりせずに駆け抜けられたのは、ひとえに皆様の優しさのおかげです。本当にありがとうございました。
ドイツ引っ越してから就職までのペース配分
さて、私の就活は正味2ヶ月と1週間でしたが、ドイツに引っ越してきてからの時系列は以下の通り。
2022年08月 キプロスからドイツ引越し
2022年09月 語学学校A2開始
2023年12月 語学学校C1合格&卒業
2024年01月 就活開始 合計30ポジションほど応募
2024年03月 内定2つ&スイス引越し決定&
ドイツに引っ越してきてから1年7ヶ月ちょいでドイツ語C1と就活両方完了したことになります。
就活の動機と自分の背景や社会からの評価
が、ここまで急いだのには理由があり、単純に家庭内の収入と支出でマイナスが続いたので、どう考えてもこのままいくと近い将来破産する、ていうまあ割と強烈な理由により頑張ったような感じです。
それに単純に私が家事と育児が苦手で、社会に出て働きたいタイプなのも大きいです。
あとは割と変わった人生(個人比)を歩んでいるため「人生のリスク分散」に非常に力を入れているのも理由の一つに挙げられます。
私はドイツの就活は右も左もわかっていませんでしたが、まず取り立てて理由もないけどフリーランスではなく定期収入を得るべく就活をするということは決めていました。とにかく家庭の経済状況を改善するということが主目的でやりがいについては度外視だったのもあります。
また同時にキプロスに6年近く住み、就活で痛い目に遭っていた私は「外国人にとっての就活はイバラの道である」ということも痛感していました。キプロスでは国内で数校しかない国立大学でMBAをとったことにより、その大学の社会的信用の後押しもあって現地では比較的良い給与のオファーをもらって就活に成功しましたが、今回はドイツの大学も卒業してないし、武器といえばドイツ語C1のみ。
ドイツで職歴もなく、
現地の学歴もなく、
社会的信用もない、
完全白紙のどこの馬の骨ともわからない外国人女。
それが私。。。
ちーーーん。
しかも!
都会から40km離れている上に駅まで30分!遠い!
正直ここからどうスタートしたらいいか全くわかりませんでした。
五里霧中とはこのこと。
とりあえず手探りで走り続ければ、立ち止まらなければなんとかなる、みたいな信念で就活スタート。
どれくらいのペースで応募?
ソースは忘れちゃったけど、同じくアメリカやカナダで就活してる人たちが「100社や200社は当たり前に応募する。書類通過率は数%」
てツイッターなどで呟いてるのをみて、まず100社応募してダメならその時考えよう、て思いました。
単純に1年以内に就職したいなら、まず1年以内に100社。
1年は52週間だから単純計算で1週間に2件応募すれば1年でだいたい100社ってことになります。
応募先の見つけ方
正直ここが一番難しいのではないかと思います。応募先が見つかりゃ応募するだけ。でも自分が外国人でハンデが大きい中、どうやってぴったりの応募先や業界や分野を見つけるかってけっこう難しい。
そもそも、私ってたいした専門性はないんですよね残念ながら。
日本で5年間働いた時は大手の日系SIerみたいなとこにいて、そのまま同じ道を進めればよかったけどそうはなりませんでした。
結婚でキプロスという観光業と金融業以外に取り立てて何の産業もない、陸路もない小さい島国に行っちゃうと、そこで一旦キャリアは完全に途絶えちゃったというか。。。まぁもうどう転んでも国内では希望するキャリアは作れない、ていうのは正直ありました。そこに6年近くいたら、もうIT業界にもついていけず。
根性はあるほうだけど、だからといって特筆すべき才能もないっていうか。なのでしらみつぶしに少しでも興味あるところを受けて、相手方の反応をみて勝機のありそうな道を探していくような作業が続きました。
そーーーんな状態からスタートしたわけなので、とりあえずやれることは全部やる。人生体当たりスクラッチ状態。
削りまくればどれか当たる!!みたいな気持ちでスタートした私の就活。
スクラッチだって削らなきゃあたらないけど、どこにスクラッチがあるのかもまったく、わからないから、とにかく削って削って削りまくりました。
応募先はガンガン動きながら探したのですが、過去の自分の棚卸し作業となります。
ここでTwitterの方々に大層助けられました。
自分がポッと出した曖昧なアイデアが、Twitterの方々を通じて何倍にも膨らみ研ぎ澄まされ次の方向が明確になったような感じです。
自分の適性や興味の棚卸
業界が絞れていない場合は、自分の過去や持っている興味と向き合う作業になります。
日本での専攻が理学部で学部で情報、修士で応用数学
数学と情報の中高の教員免許持ち
日本の大手IT企業(超絶体育会系)で営業5年
キプロスで英語でMBA
数学はけっこう好き
他人に何かを説明するのが好き
アクが強い
押し出しも強いし圧も強い
正義感激つよだから倫理感に疑問の残る仕事は向いてない
プレゼンは上手なほうで受賞経験あり
他人からの評価はきっぱりわかれる
職人気質でもなく研究も好きじゃないけど、割とそれなりに何でもできる器用さはある
お金が好き
こういったことは、日頃からTwitterで私がギャースカ騒いでることでもあり、こういった過去からは良くも悪くも逃れることはできないから、このありのままの自分に基づいて戦略を立てることになりました。
過去の反省
私は元々日本で「誰から見てもそこそこ良い人生」だとか「周りに羨ましがられたい」とか今から思うとどうでもいいことを評価基準にして就活したがために、自分にぜんっぜん合ってない企業で5年近くも働くという最もアホなことをしたんですよね。
しかもプレゼンがやたら上手いもんだから、新卒就活は無双して今から思えば「性格的に全然合ってない」ところに意気揚々と入社しちゃったんですよね。何せ社会が求める理想像みたいなものは何となく理解してたから、それをうまく演出すればまあいけてしまった、みたいな。
てことで、今回の就活は「ありのままに生きる!」がサブテーマ。
ありのままの私を受け入れられない会社に綺麗事言って入社したらお互い不幸!!!とにかくありのままにぶつかる、ていうことを超重要視しました。
履歴書
正体不明の外国人女の書類通過率を少しでも上げるために、毎回募集要項に合わせて履歴書は作り替えました。が、残念ながら夫や夫の家族は履歴書を作ったことが殆どないため、ここはしばらく手探り状態
私の強み?アピールポイントは「割と短期間でドイツ語C1試験に受かった女」だったし、ドイツ語を使った仕事をしたいという希望もあり、まずドイツ語で作り始めました。でも英語でも日本語でも作りました。特に日系のリクルーターさんを経由して応募するのは英語の履歴書が必須でした。日系のリクルーターさんを通じて応募する場合は、応募先も日系企業のため日本語の職務経歴書も参考につけました。
相談
その他、あちこち相談にもいきました。
ジョブセンターに相談に行ってみたり、夫の勤め先のキャリアセンターに相談に行ったり、ジョブエキスポに顔を出したり。
特に迷走期間は体当たりに全部行ったので、
「田舎に高学歴の外国人女性は不要。ウェイトレスが関の山。」
て言われてしばらく落ち込んでみたり、エキスポでCV配りまくったり、
キャリアセンターで相談したものの糸口が掴めず「このままだと破産は時間の問題なんですーー!」てワッと泣き伏してしまったり。
やったからリターンが返ってくるというわけでは断じてないけど、やらないとリターンもないのはたしかで、この時相談した大学のキャリアセンター経由で私のCVが大学やら地元企業にばら撒かれ、それがきっかけで1つ内定もらいました。
実際どんなところに応募したの?
もう9ヶ月前のことなのでうろ覚えですが、
実際2024年1月3日〜2024年2月28日で実際30ポジションくらい応募しました。
初期の方は精度が低く、だんだん精度が高くなっていったような形です。
とにかく体当たり、金銭的にかなりピンチだったのでスーパーでもパン屋でもCV持ち込んで飛び込みで「たのもー!雇ってくれい!」て頼みにいったりしました。
全滅だったけど、笑。
- 国公認の難民向け翻訳フリーランス→なぜか登録できた
- 有名なコンサル会社2ポジション(ツイッターでいただいた推薦付き)→書類落ち
- 地元の工業系の会社2ポジション(リクルートA経由)→連絡なし
- 日本にある法律事務所のパラリーガル→国外からのリモートは想定してないとのことで落ちた
- プライマークという格安服量販店2ポジション→書類落ち
- 40km先の日系企業(リクルートA経由)→連絡なし
- 40km先の日系企業(リクルートA経由)→連絡なし
- 娘の進学先のPTAの保護者が経営する会社→連絡なし
- Aldiという格安スーパー3ポジション→書類落ち
- パン屋→連絡なし
- 国際的な銀行(ツイッターでいただいた推薦つき)→書類落ち
- 数学教員を将来的に睨んだ教会での無償の宿題ボランティア→引越し確定するまで2ヶ月やった
- 有名なコンサル会社2ポジション→機械のソートで落ちて書類選考にも届かず
- 大学の事務→書類落ち
- パン屋に飛び込み営業→連絡なし
- Pennyというスーパーに飛び込み営業→連絡なし
- 学童のボランティア→引越し確定するまで2ヶ月やった
- 国防のサイバーセキュリティのDualstudium(半分学生、半分公務員)→書類落ち
- 国防のサイバーセキュリティ→書類落ち
- 日本のアニメーション関連の会社(ツイッターでいただいた推薦付き)→面接で落ちる
- 40km先の日系企業(JACさん経由)→職場訪問を控えた段階で引越し確定し辞退
- 40km先の日系企業(JACさん経由)→無事内定
- 大学の留学生課(自分で売り込みにいった)→後日無事内定
- Gesamtschule(公立中高一貫校)の数学担任補助→面接してもらいお試し1日目でスイスへの引越し確定
1社で複数ポジション応募してたので合計30ポジションと書きましたが、会社でいうと24社ですね。
最後の方はかなり自分の方向性がわかってきて、精度高く内定をもらえたり面接にこぎつけられたという印象です。
スイスに来てからこの記事を挙げた理由
そんなこんなで私の就活は、夫の仕事都合のスイスへの引越しにより幕を閉じたんですけど。。。そうは言っても生きてます!笑。書きかけだったnoteに投稿する予定だった草稿を見つけたのですが、今自分が開設したブログと熱量や方針違うけども、まーーー、もしかしたら誰かの役に立つかも?て思って推敲もそこそこに投稿しちゃいました。
読んでくださってありがとう。
おしまい。
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