移民は二級市民か否か

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こんなセンシティブなトピックは、自前のブログでもないと、また炎上すると相場が決まっているので、自分のブログで思っていることを書いてみたい。
結論から言って、実際二級市民か否かなんて関係なく、自分を含めた大部分の移民が2級市民の扱いを受けていると思う。

もちろん1級市民は自国民。私から見れば白人も入ると思う。
理論的に、自分が他の人と対等な扱いを受けるべきである、と言うのと、現実は自分が格下の2級市民として扱われる、と言うギャップを明確に意識していないと、その差に苦しむよなあ、て思ってこの記事書いてみました。

実際にあれこれ失礼な扱いをされて苦しんだことは1度や2度くらいあると思うけど、「自分は対等に扱ってもらうべきなのに何故なんだ。苦しい、悲しい。」てなるけれど、頭のなかで「こいつらの脳みその中では私は2級市民なんだな。」て思うとスッと冷めるというか納得もいくものである。

自分が2級市民の扱いだと仮定すれば、なぜ自分がチンチャンチョンと言われるのか。なぜ夫が義父に結婚報告をした時、苦い顔をしたのか。なぜ自分が頻繁に行くネイルサロンで、ネイリストに底が剥がれた靴を「あなたならこの靴直して履くでしょう?あげるわ。」と言われたりするのか。なぜ、キプロスのおっさんに「おまえ(の身体は)いくらなんだ。」て聞かれたりするのか。

更にいえば第2級市民として格下扱いを受けた人たちが、さらに下のレベルを作ろうと、自分のカテゴリー以外の人にやって、憂さを晴らすと言う現象もあるよね???黒人からアジア系への態度とかさ。私もドイツに住んでる時、ブロークンドイツ語しか話せない中東の移民の子に「おまえのドイツ語なんてしょうもねーな」とかよく言われたよ。

話はそれたけどさ。
なんだろう、白人が高級スーパーだとするならば、アジア系の出身と言うだけでそのイメージは格安スーパーのリドルやアルディ。とにかく一流スーパーにはありえない。所詮こんなもんでしょう、あんた程度の人間は。てなりがちじゃない?

じゃぁ白人が悪いのかと言うわれると、それもそういうわけではなくてさ。
これは、どの国でも起きている話だと思うんだよね。

日本も同じでさ、言いにくいけど、タイやフィリピンから来てる人を下に見て同じ扱いをしていない人が大半だよね?自分の独身時代を考えても、恥を忍んで言うけど、例えばフィリピンパブで働いている女性を内心小馬鹿にしていたと思う。
今は完全なるブーメランで、そういう扱いを自分が受けているんだと思う。残念な話だけどさ。

日本の国際空港も明らかに職員さん達が、明らかにアジア系の出身者に横柄にタメ口を聞いて扱っており、白人である夫や日本人には丁寧に敬語で接しているのも見た。
私は日本とキプロスとドイツとスイスしか知らないけど、えてして移民と言うのはなかなか生きづらい立場にあると思う。

国際結婚したから差別することから無縁になるんですか?と言ったら、全くそんな事はなく、普通に差別する感情を持ったまま、恋愛感情を持つ事は当然可能なのも不思議なところである。

例えば、キプロスでは、ルーマニア人のメイドさんに家に来てもらってたが、その人は伴侶がインド人だった。でもその女性は、インド人の彼と子供を作ったら、汚い肌と汚い血が入った子供が生まれるから、子供を作る予定は無いと言っていた。人生の伴侶の血が汚いなんて本当にびっくりだけど、まぁそういうメンタリティーでも結婚は可能だって言う事は言っておきたい。差別と愛は同時並行で存在しうる。

結局、奴隷制度があった時代とか、名誉白人と言う存在があった時代から、人間の意識ってそう大きく変わってないのよなあ、て思った海外生活9年目でした。

まぁ、この話にオチはなくて、海外で生きる日本人として大変な目にあったときに、「まぁ扱いが第2級市民だもんなぁ」って思うと、ある程度すっきりして、前に進める時もあるよって話。

おしまい。

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