あまりにも長期にブログ放置してたけど、また始めてみるべく最近プロ並みにうまくなってきた引越しのことについて書いてみる。
どの国やどの都市に住むかで難易度は全然違うと思うけど、日本語が読めるってことは日本に縁がある人が多いわけで、海外での物件探しはもちろん現地の人たちよりハードルは高い。今のところスイスのジュネーブでも、ドイツのデュッセルドルフ通勤圏内の都市でも、さっくりと物件を見つけた。
スイスのジュネーブ
これはほんっとに難しい。ミッションインポッシブル。どれくらい難しいかって、ざっと500人が応募し60人が内見に2-3日に分けて呼ばれ、その物件の住民が見定めた2,3人が候補者として推薦され、最後に1人が選ばれる。ざっとこんな感じ。この500人もただ問い合わせをしているだけでなく、パスポートやIDはもちろん、住民票や住民登録してビザ申請中の証明書、スイスの電話番号、過去3ヶ月の収入証明、雇用契約書、スイスの裁判所で金銭的に訴えられてない証明書、ざっとこれくらいは全部揃ってなければなかなか内見にも呼ばれないのである。そこで1番になるのがどれだけ難しいかご想像いただけると思う。
実際ジュネーブはまず旦那さん側が半年とか3ヶ月早く現地入りして物件を探し、見つけた後に家族を呼び寄せるのが一般的。もしくは家族ごと短期物件に移り住んで、手当たり次第に探していく人も多い。私はといえば、これは超!自慢だけど、ジュネーブに引越す2ヶ月前に視察に行き5日間の滞在で1人で探しまくり物件を押さえた。ま、押さえたとわかったのはドイツに帰国した後だけど。私は上記必要書類に加えて、写真館で撮ったフォーマルな家族写真をドーンと載せた家族紹介文書も添付した。それだけでなく、各書類のどこに着目すべきか、そもそもこれが誰の何の書類か、全部電子ノートでマーカーで目立たせ、収入や税金の根拠についても電子付箋で注釈をつけまくって、バラバラに添付せずに1つのファイルに結合しといた。尚且つ、それをiPadに入れて、内見に行くたびに不動産業者や誰を推薦するか判断する現入居者に猛烈アピール。とにかく1番になれなきゃ意味がない。でも私も「物件探すためだけに飛行機でジュネーブきました!」て必死さを猛アピール。まあ実際必死だし。こういう物件探しってとにかく勢いがないとどうにもならない、と勝手に思ってる。勢いがあれば大体なんとかなる。尚、私たちが物件を探したとき、当然スイスに住所もなければ電話番号もない。裁判所の記録の証明も取れない。てことで、まず夫の職場に相談し、職場が所有する簡易ホテルに住んでることにしてもらい、その場で住民票とビザ申請書をゲット。これは超ラッキーだったと思う。電話番号は、ドイツに住みながらでも開設してくれるキャリアを探して、一気に契約。まあ、おかげでめっちゃ高いプランにはなった。裁判所の記録とかどーやんの?!て発狂しそうになりながら、宿泊先でパソコンと睨めっこ。
こうして引越し前にジュネーブの家族にとってベストな立地のアパートを押さえる、という偉業を成し遂げた私は、「私って物件探す天才じゃね?」と調子に乗ったわけである。
が、こうやって死闘を潜り抜けて押さえたアパートに移り住んで3ヶ月後、夫から「ごめんごめーん。5年の予定が縮まった!2年後にドイツ!」て言われて「はぁ?!」てなったわけですよ。で、その数ヶ月後に「ごめーーん、やっぱり今年引っ越す!」て言われて「はぁぁぁあ?!」てなりました。当然だわな。おまえそれ単身赴任でよかったやつ!!
ドイツのデュッセルドルフ通勤圏内
さて、私つい最近ドイツに物件探しに行ったんですけど、まあ夫がドイツ人だし、難易度はぐっと下がりました。ImmoScout24みたいなとこに有料課金して応募しまくったけど、特段何の書類も出せとは言われない。みんな「内見したいんですけどー」しか送らないみたい。だけど、私は自分が外国人であるということと、ドイツ語全然思い出せないという、2つのハンデがあることから、ジュネーブと同じノリでありとあらゆる書類を添付してから応募したわけですが、そのおかげか、かなりの確率で内見に呼ばれました。60件応募して20件近く呼ばれたかな?これは実際いい数字で、ジュネーブは何件応募したか覚えてないくらい大量に応募したのに、内見に呼ばれたのは実際5件かな?ドイツで内見に行くときは、私は「ジュネーブ帰りである」ということを最大限利用し、ドイツ人が想像する「ジュネーブに住んでる人」っぽい服装にすることに全集中した。なぜだか知らないけど、ジュネーブ住んでたら自慢できるらしいよ。そこはとりあえず乗っかって、もうブランディング戦略。我々が差別化できるのは「ジュネーブ在住家族」ってことだけ!まず、この街で誰一人着ていないタイトワンピースを着て、まず誰一人履いていないと断言できるハイヒールをはき、髪の毛をセットし、すっぴんが当然のこの国でフルメイクでにこやかに登場。普段からこんな服着てますー、的な気配を漂わせてハキハキと挨拶してがっしり握手。ちなみに夫はスウェットみたいな服着て後ろにぼーっと立ってるだけだけど、「この夫が研究職をしておりますXXXです。」て言うと、あーら不思議。ボサボサの髪でも変な服でも「研究者ならしょうがないか。」ていうフィルターかかっちゃうのよね。
ターゲット絞った街で内見したアパートはどこも「ぜひうちを借りてほしい。競合はどれくらい?あと何件内見予定ある?」て聞かれるような感じで無双できました。あとは、夫がドイツ人なので、向こうが難しいこと言ってきたときには夫が対応してくれたのもある。基本的には私の後ろでぼーっとしてただけだけど。
あ、ちなみに私たちは夫の実際の勤務開始の2.5ヶ月前にドイツに物件探しに行ったから、職場の契約書がなかったの、笑。住民票もないしさ。よくこれで全員オファーくれたなと思うけども。家族の写真付きプロフィール文書と、ジュネーブの家賃と振り込み先書いてある契約書を抜粋したのと、その振込先に1年弱ずっとお金を振込み続けている振り込み証明書を全部添付したのが大きかったかなと思う。結局のところ「こいつはちゃんと家賃を払えるのか?」ことが、大家の懸念なわけで、それさえクリアできたらあとはどうでもいいのかなと。家族写真も添付してるのは名前を覚えてもらうため。これはねー、500件とかアホみたいに応募くると、もう誰が誰だかわかんないのよね。私もキプロスでメイドを募集したとき、500件とはいわないまでも50人くらいから電話やら問い合わせがあって、もうだんだん覚えきれなくなるのよね。。。だから目立つことはかなり大事だと勝手に思っている。
ま、結果的に満足のいく物件を契約できたので私は満足でございます。海外での物件探し、ちょっと就活とか婚活とかと似たような心持ちでやらないとなかなか難しいので、難しいの前提で個人情報はすべて曝け出す&ファミリープロフィールを写真付きで書く&プレゼンする(これは難易度による)&服装バッチリきめていく、てやると有利かも。あと就活とか婚活みたいに精神的に疲れるので、そこは覚悟したほうがいいかもです。でも勢いあれば、結果はなんとでもなると勝手に信じてる。なので、その視点でいうと、物件を探す代行業ってつまり完全な他人事なわけで、やっぱり当事者として必死になって探してる人が競合になると、競り負けやすそうかなとは思いました。だって、当事者として探してる私は目がキマってたもん。「ぜっっっったいに物件とってやる!」ていう炎がメラメラと燃えてました。ま、これはあくまでも他の条件は全て同じだった場合に限ると思うけど。
余談ですが、今回ドイツの物件探しがここまでスムーズだったのは、ジュネーブやミュンヘンやベルリンのように物件探しの難易度がSランクじゃなかったのは大きい。私も何件かデュッセルドルフで内見したけど、そこだと共働きが当たり前で世帯収入が我が家より断然上の人たちが競合に入ってくるので、かなり難易度上がりそうだというのは感じた。とはいえ、ImmoScout24に課金すると倍率を見ることができるんだけど、倍率120倍くらいまでならデュッセルドルフでも内見に呼ばれた。またドイツの内見はジュネーブみたいに1日20人✖️3日間の計60人とかではなく、1日きりの開催で6,7組呼ばれるだけだから、そこまでは厳しくないだろうけど、なにせ世帯収入で競合に競り負けたら話にならないよな、と思い、QOLを考えてデュッセルドルフはすぐに撤退してもいいなという結論になりました。
まあ、何様だよ、て感じの書き方になったけど、私はこうやったよというあくまで一例でございます。あとこの結論に辿り着くまでに、たくさんの人が親身なアドバイスをくれたおかげでここまでサクッと結果を出せました。本当にTwitterから知り合った友達の叡智と優しさに感謝。参考になったりならなかったりすると思いますけど、みんなサバイブしましょうねー。それではー。