tomogon

  • 知的好奇心を満たしながら生きる

    人生を方針づけていく優先順位って、誰しも持っていると思うのですが、我が家の場合、

    「知的好奇心を満たしながら生きる」

    が該当するのかなと思います。

    とにかく夫婦の持っているすべてのリソース(お金、気力、時間)を知的好奇心を満たすためにぶっ込んでいるといっても過言ではないでしょう。夫は最初からそれが人生の第一優先として生きておりましたが、結婚するまで東京の量産型限界OLだった私はもちろんそうではなく、お金稼いでなんぼとか、人生の安定が重要とか、ながらーーーく考えてました。それがだんだん変わっていったのかなと思います。

    まぁ、そもそも、月額手取り900ユーロ(当時のレートで驚くなかれ、9万円)の夫と付き合いはじめ、手取り1600ユーロ(当時のレートで20万円ちょっと)の夫のところへ嫁ぎにキプロスに行く時点で、自分の中ではそれが第一優先でもなかったのかもしれないですね。

    私の中の小さな変化の始まりは、自分がキプロスの国立大学でMBAを始めてみたことです。夫が知的好奇心の探究に惜しみない応援をしてくれたおかげで、すったもんだ、笑いあり涙あり怒りありの2年間を頑張ったのちMBAの学位も無事に取得できたんですよね。最初から完走する予定は全然なくて「ダメならさっさと中退すればいいんだから始めてみたら」て夫に言われてかなり気楽に始めました、笑。さらに在学中、2回妊娠出産しました、笑。ええ、キプロス大学初の日本人として入学し、MBA史上初の産休を取得した妊婦であり、色々の「初」を獲得した女といえるでしょう。でもこれを成し遂げたのは、まさに夫との二人三脚。ドイツに引っ越した後も、ドイツ語を18ヶ月でC1をとれたのも、夫の猛烈な応援のおかげといっても過言ではありません。夫は勉強に対して多大なリスペクトがあり、惜しみないエールを送ってくれるんです。それがまあ、研究者の配偶者としての福利厚生なのかも?

    まぁ、そんなこんなで価値観は徐々に変わっていったのですが、自分の人生の価値観が決定的に変わったのを感じたのは、夫がまさかのジュネーブの研究所から5年契約でスカウトされたことですかね。30代後半にしてドイツ語C1とったり内定いくつかもらったりで新しく自分の安定した人生をつかもうと思ってたけど、もうそれは無理で、夫と知的好奇心を探求する旅を続けていくんだ、と腹をくくった瞬間でもあります。だって、そういうのって、自分で選べるようで選べるようなことでもなく、私はそうやって生きるように定められたんじゃないかと思うんですよね。知らんけど。

    子供達も大変で、キプロスで生まれギリシャ語の幼稚園に通い、夫婦は英語で会話してるのに、夫から子供へはドイツ語、私から子供へは日本語で話しかけ、生まれつき4言語環境で超絶大変な思いをしてたわけです。それでようやくドイツに腰を落ち着けたのに、まーーーたフランス語圏のジュネーブへと引越しとなり、辛くも私立のドイツ人学校へ入学できたけど授業の半分はフランス語だし、6歳と4歳の子供が対面する言語はこれで5言語目。子供達も白目。正直これがポジティブな結果に出るのか、ネガティブな結果に出るのかは私もわからない。でも私たちの旅は続くわけです。

    私も私で、新たに11月からフランス語を勉強するために学校に通い始め、2ヶ月経った今、ちょうどA1が終わったところです。明後日からA2始まります。まあ、結婚して8年目となった今、「こんな人生があってもいいか。」て思いながら生活している今日この頃。皆様にも、こんな奴もいるんだ、とか思いながらお楽しみいただけたら幸いです。

    おしまい。

  • 自己紹介

    初めまして。

    ツイッターで毎日好きなことを好き放題呟いているともごんと申します。

    ふとした拍子にブログ始めようかなと思い立って、サイトを開設してみました。有用なことを呟きたいけど、そう気負っちゃうと、結局1ミリも筆が進まないので、てきとーなことをてきとーに呟きながら、時々重たい話題も時々ぶっ込みつつ始めたいと思います。

    我が家の自己紹介をしますと、私が2025年1月3日時点で38歳の日本人の専業主婦で、1歳年上のドイツ人の夫と、小学生になった娘と幼稚園に通う息子がいます。まあ、本当にありきたりな、どこにでもいる家族の1つなわけですが、何点か変わった点があります。

    1. 新婚生活がキプロスという住んでる日本人が100人未満の地中海にある島国でスタートし6年間そこにいて、子供達もキプロス生まれということ。
    2. 夫が理系のアカデミック界隈にいる研究者であり、テニュアや教授職目指して海外引越が多いこと。
    3. 今までの言語もすべて異なっており、キプロス(英語、ギリシャ語)、ドイツ(ドイツ語)、スイスのジュネーブ(フランス語)と多言語環境であること。
    4. 妻である私が闘争本能高めなプッツンしがちの地声の大きく目力きいた背の高い女であるがゆえに、典型的な大和撫子とは1万マイルくらいかけ離れていること。

    まぁ、アカデミック目指す研究者の家族が金持ちであった試しはなく、だいたい貧乏な生活をしています。海外引越し多いがゆえに配偶者の働く機会は少なく、本人も研究者として非営利団体で働いてて、ひとさまの税金を燃やしながら研究続けてるわけですから、当然っちゃ当然ですが、笑。なので、だいたいの研究者の配偶者は「アマゾネスから来たんですか?」並の押しも押されもせぬ肝の座った恐妻が多いんじゃないでしょうか、知らんけど。

    私は結婚するまでは、人生舐め腐った大企業勤めの量産型限界OLでしたが、結婚してからは荒波に揉まれて毎日「バトルロワイヤル」とか「ハンガーゲーム」に飛び込んだような気持ちで生きております。そんな私のドタバタした毎日を書いていこうかなと思っている次第です。

    このブログを少しでも楽しんでいただければ幸いです。

    よろしくお願いしまーす!