2025年1月

  • 移民は二級市民か否か

    こんなセンシティブなトピックは、自前のブログでもないと、また炎上すると相場が決まっているので、自分のブログで思っていることを書いてみたい。
    結論から言って、実際二級市民か否かなんて関係なく、自分を含めた大部分の移民が2級市民の扱いを受けていると思う。

    もちろん1級市民は自国民。私から見れば白人も入ると思う。
    理論的に、自分が他の人と対等な扱いを受けるべきである、と言うのと、現実は自分が格下の2級市民として扱われる、と言うギャップを明確に意識していないと、その差に苦しむよなあ、て思ってこの記事書いてみました。

    実際にあれこれ失礼な扱いをされて苦しんだことは1度や2度くらいあると思うけど、「自分は対等に扱ってもらうべきなのに何故なんだ。苦しい、悲しい。」てなるけれど、頭のなかで「こいつらの脳みその中では私は2級市民なんだな。」て思うとスッと冷めるというか納得もいくものである。

    自分が2級市民の扱いだと仮定すれば、なぜ自分がチンチャンチョンと言われるのか。なぜ夫が義父に結婚報告をした時、苦い顔をしたのか。なぜ自分が頻繁に行くネイルサロンで、ネイリストに底が剥がれた靴を「あなたならこの靴直して履くでしょう?あげるわ。」と言われたりするのか。なぜ、キプロスのおっさんに「おまえ(の身体は)いくらなんだ。」て聞かれたりするのか。

    更にいえば第2級市民として格下扱いを受けた人たちが、さらに下のレベルを作ろうと、自分のカテゴリー以外の人にやって、憂さを晴らすと言う現象もあるよね???黒人からアジア系への態度とかさ。私もドイツに住んでる時、ブロークンドイツ語しか話せない中東の移民の子に「おまえのドイツ語なんてしょうもねーな」とかよく言われたよ。

    話はそれたけどさ。
    なんだろう、白人が高級スーパーだとするならば、アジア系の出身と言うだけでそのイメージは格安スーパーのリドルやアルディ。とにかく一流スーパーにはありえない。所詮こんなもんでしょう、あんた程度の人間は。てなりがちじゃない?

    じゃぁ白人が悪いのかと言うわれると、それもそういうわけではなくてさ。
    これは、どの国でも起きている話だと思うんだよね。

    日本も同じでさ、言いにくいけど、タイやフィリピンから来てる人を下に見て同じ扱いをしていない人が大半だよね?自分の独身時代を考えても、恥を忍んで言うけど、例えばフィリピンパブで働いている女性を内心小馬鹿にしていたと思う。
    今は完全なるブーメランで、そういう扱いを自分が受けているんだと思う。残念な話だけどさ。

    日本の国際空港も明らかに職員さん達が、明らかにアジア系の出身者に横柄にタメ口を聞いて扱っており、白人である夫や日本人には丁寧に敬語で接しているのも見た。
    私は日本とキプロスとドイツとスイスしか知らないけど、えてして移民と言うのはなかなか生きづらい立場にあると思う。

    国際結婚したから差別することから無縁になるんですか?と言ったら、全くそんな事はなく、普通に差別する感情を持ったまま、恋愛感情を持つ事は当然可能なのも不思議なところである。

    例えば、キプロスでは、ルーマニア人のメイドさんに家に来てもらってたが、その人は伴侶がインド人だった。でもその女性は、インド人の彼と子供を作ったら、汚い肌と汚い血が入った子供が生まれるから、子供を作る予定は無いと言っていた。人生の伴侶の血が汚いなんて本当にびっくりだけど、まぁそういうメンタリティーでも結婚は可能だって言う事は言っておきたい。差別と愛は同時並行で存在しうる。

    結局、奴隷制度があった時代とか、名誉白人と言う存在があった時代から、人間の意識ってそう大きく変わってないのよなあ、て思った海外生活9年目でした。

    まぁ、この話にオチはなくて、海外で生きる日本人として大変な目にあったときに、「まぁ扱いが第2級市民だもんなぁ」って思うと、ある程度すっきりして、前に進める時もあるよって話。

    おしまい。

  • 欧州の子供の誕生日パーティーがとんでもない件

    どーもどーも。

    もうすぐ娘が誕生日です。キプロスでもドイツでもスイスでも思いましたが、こっちの子供の誕生日会って盛大ですよね。キプロスなんて、学卒の事務職の初任給が額面で1000ユーロなのに、子供の誕生日会の予算は1500ユーロと聞いたりして白目。ドイツでは娘の6歳の誕生日会もかなり盛大にやりました。バレエ講師である義妹の助けを借りて、ダンススタジオ借り切って、2時間のレッスン込みのダンスパーティー開催。結局12人くらい来てくれたのかな?

    部屋もバルーンやら何時間もかけて装飾をガンガンやって、保護者たちにも「盛況ですね。」て喜ばれたけど、移民かつ長く住んでるわけでもない私のルーツをもつ我が子は、うちがまず最初に招待して一歩踏み込まなきゃ、なかなか誕生日会に呼んでもらえないんですよ。ちょっと寂しい事実だけど、日本人であり、どの言語も堪能ではない以上、ドイツ人の保護者からはどうしても避けられがちになるんですよね。しょうがないけどね。

    なので、スイスでも今回もお祝いはきちんとするべく、7歳の娘のために運動施設を2時間のコーチ付きで予約して6人招待しました。うちの子入れて8人か。

    だいたい、ドイツのバックグラウンド持ってない親も多いので、ドイツ語と英語を両方併記。私の実力じゃフランス語は書けないので、フランス語はスキップ。とにかく期待値を高められるよう最新の注意を払って招待状も作りました。Wordで作って見開き4ページのノート風にして、娘が画用紙で表紙を作り、「この誕生日会に気合い入れてます!」アピール。

    これまた施設も高いんですよ。スイスは。。。8人分の予約だけで合計600フラン!そこにケーキや食べ物を多少持ち込み、子供達にも「来てくれてありがとう。」のギフトバッグを渡すわけですから。それも全部ドイツでわざわざ調達してきたんですよ。スイスで買うと高いから。。。800kmかけて義実家帰省した際にぐるぐる探して買いました。たかだか7歳の子の誕生日に。。。と私は呆れちゃうけどさ。人並みに祝ってやりたいという親心。

    でもこれだけで終わりじゃないんですよ。

    誕生日当日には学校にケーキを持っていかないといけないんです。持っていって、みんなに祝ってもらわないといけなくて。今までは義母がケーキ焼いててくれたけど、今回は自力で用意しないといけなくて。。。でもケーキとか焼いたことない私が急に40人分なんて焼けないんですよ。。。無理。。。

    なので、、、、マカロン!!!45個調達!!!

    うそやん???

    なんやかや娘の誕生日プレゼントも入れるとですよ、850フランくらいかかってるんですよ。現在のレートにして14万6千円ですよ。。。娘の誕生日パーティだけで!!!!

    しーーかーーーもーーーー。

    娘の誕生日パーティは週末にやるから、平日は平日で家族で!!祝わねばならず。。。うそー、平日はだるいー、勘弁してー、て思ってしまう母。母は平日はフランス語の勉強があって1日8時間くらいそれに取られるから、なかなか他の家事ができないのだ。。。

    そんなこんなで「ああー、誕生日がある週はとんでもなく大変だ。。。」て思ってると、4歳の息子が「僕の誕生日パーティーも盛大にやるよね?」て言われてもう。。。そうだ、この子も今年は5歳。盛大に祝わねばならぬ年齢じゃないですか。ヨーロッパの誕生日への気合いの入れ方に白目になる母ですが、子供に人並みの体裁を整えてやりたいという願望やら見栄やらが混在し、色々なことがありつつも、なんとかしてやりたいと思ってる今日この頃です。

    おしまい。

  • 【昔の話】走れメロスのドイツ就活

    この記事は、たぶん2024年5月くらいに書いてNoteに投稿するつもりだったんだけど、結局投稿せずに今まできちゃったものを、投稿しています。Twitterで就活に協力してくださったたくさんの方々にお礼を言いたいという気持ちがこの記事を書いたきっかけです。

    すんごい長いのですが、よかったら読んでみてください。

    御礼

    私の就活はTwitterで常に発信していたこともあり、たくさんの人が手を差し伸べてくれました。自分の会社を受けてみないかと誘ってくれたり、リクルーターさんが声をかけてくれたり、同じような家庭環境(研究職)の方からのアドバイスや意見をくれたり、教職にいたっては何人もの方がインタビューに応じてくださり、ツイ友さんの旦那さんがボランティアで私のドイツ語の履歴書とカバーレターをピカピカに磨き上げてくれたり、声援も応援もたっくさんいただき、とにもかくにもTwitterの方々のおかげです。Twitter上で就活をほぼ完結した人はなかなかいないでしょうが、メンタル闇落ちをあまりせずに駆け抜けられたのは、ひとえに皆様の優しさのおかげです。本当にありがとうございました。

    ドイツ引っ越してから就職までのペース配分

    さて、私の就活は正味2ヶ月と1週間でしたが、ドイツに引っ越してきてからの時系列は以下の通り。

    2022年08月 キプロスからドイツ引越し
    2022年09月 語学学校A2開始
    2023年12月 語学学校C1合格&卒業
    2024年01月 就活開始 合計30ポジションほど応募
    2024年03月 内定2つ&スイス引越し決定&

    ドイツに引っ越してきてから1年7ヶ月ちょいでドイツ語C1と就活両方完了したことになります。

    就活の動機と自分の背景や社会からの評価
    が、ここまで急いだのには理由があり、単純に家庭内の収入と支出でマイナスが続いたので、どう考えてもこのままいくと近い将来破産する、ていうまあ割と強烈な理由により頑張ったような感じです。
    それに単純に私が家事と育児が苦手で、社会に出て働きたいタイプなのも大きいです。
    あとは割と変わった人生(個人比)を歩んでいるため「人生のリスク分散」に非常に力を入れているのも理由の一つに挙げられます。

    私はドイツの就活は右も左もわかっていませんでしたが、まず取り立てて理由もないけどフリーランスではなく定期収入を得るべく就活をするということは決めていました。とにかく家庭の経済状況を改善するということが主目的でやりがいについては度外視だったのもあります。

    また同時にキプロスに6年近く住み、就活で痛い目に遭っていた私は「外国人にとっての就活はイバラの道である」ということも痛感していました。キプロスでは国内で数校しかない国立大学でMBAをとったことにより、その大学の社会的信用の後押しもあって現地では比較的良い給与のオファーをもらって就活に成功しましたが、今回はドイツの大学も卒業してないし、武器といえばドイツ語C1のみ。

    ドイツで職歴もなく、
    現地の学歴もなく、
    社会的信用もない、
    完全白紙のどこの馬の骨ともわからない外国人女。
    それが私。。。
    ちーーーん。
    しかも!
    都会から40km離れている上に駅まで30分!遠い!

    正直ここからどうスタートしたらいいか全くわかりませんでした。
    五里霧中とはこのこと。
    とりあえず手探りで走り続ければ、立ち止まらなければなんとかなる、みたいな信念で就活スタート。

    どれくらいのペースで応募?

    ソースは忘れちゃったけど、同じくアメリカやカナダで就活してる人たちが「100社や200社は当たり前に応募する。書類通過率は数%」
    てツイッターなどで呟いてるのをみて、まず100社応募してダメならその時考えよう、て思いました。
    単純に1年以内に就職したいなら、まず1年以内に100社。
    1年は52週間だから単純計算で1週間に2件応募すれば1年でだいたい100社ってことになります。

    応募先の見つけ方


    正直ここが一番難しいのではないかと思います。応募先が見つかりゃ応募するだけ。でも自分が外国人でハンデが大きい中、どうやってぴったりの応募先や業界や分野を見つけるかってけっこう難しい。
    そもそも、私ってたいした専門性はないんですよね残念ながら。
    日本で5年間働いた時は大手の日系SIerみたいなとこにいて、そのまま同じ道を進めればよかったけどそうはなりませんでした。
    結婚でキプロスという観光業と金融業以外に取り立てて何の産業もない、陸路もない小さい島国に行っちゃうと、そこで一旦キャリアは完全に途絶えちゃったというか。。。まぁもうどう転んでも国内では希望するキャリアは作れない、ていうのは正直ありました。そこに6年近くいたら、もうIT業界にもついていけず。

    根性はあるほうだけど、だからといって特筆すべき才能もないっていうか。なのでしらみつぶしに少しでも興味あるところを受けて、相手方の反応をみて勝機のありそうな道を探していくような作業が続きました。
    そーーーんな状態からスタートしたわけなので、とりあえずやれることは全部やる。人生体当たりスクラッチ状態。
    削りまくればどれか当たる!!みたいな気持ちでスタートした私の就活。
    スクラッチだって削らなきゃあたらないけど、どこにスクラッチがあるのかもまったく、わからないから、とにかく削って削って削りまくりました。

    応募先はガンガン動きながら探したのですが、過去の自分の棚卸し作業となります。
    ここでTwitterの方々に大層助けられました。
    自分がポッと出した曖昧なアイデアが、Twitterの方々を通じて何倍にも膨らみ研ぎ澄まされ次の方向が明確になったような感じです。

    自分の適性や興味の棚卸

    業界が絞れていない場合は、自分の過去や持っている興味と向き合う作業になります。

    日本での専攻が理学部で学部で情報、修士で応用数学
    数学と情報の中高の教員免許持ち
    日本の大手IT企業(超絶体育会系)で営業5年
    キプロスで英語でMBA
    数学はけっこう好き
    他人に何かを説明するのが好き
    アクが強い
    押し出しも強いし圧も強い
    正義感激つよだから倫理感に疑問の残る仕事は向いてない
    プレゼンは上手なほうで受賞経験あり
    他人からの評価はきっぱりわかれる
    職人気質でもなく研究も好きじゃないけど、割とそれなりに何でもできる器用さはある
    お金が好き

    こういったことは、日頃からTwitterで私がギャースカ騒いでることでもあり、こういった過去からは良くも悪くも逃れることはできないから、このありのままの自分に基づいて戦略を立てることになりました。

    過去の反省


    私は元々日本で「誰から見てもそこそこ良い人生」だとか「周りに羨ましがられたい」とか今から思うとどうでもいいことを評価基準にして就活したがために、自分にぜんっぜん合ってない企業で5年近くも働くという最もアホなことをしたんですよね。
    しかもプレゼンがやたら上手いもんだから、新卒就活は無双して今から思えば「性格的に全然合ってない」ところに意気揚々と入社しちゃったんですよね。何せ社会が求める理想像みたいなものは何となく理解してたから、それをうまく演出すればまあいけてしまった、みたいな。
    てことで、今回の就活は「ありのままに生きる!」がサブテーマ。
    ありのままの私を受け入れられない会社に綺麗事言って入社したらお互い不幸!!!とにかくありのままにぶつかる、ていうことを超重要視しました。

    履歴書


    正体不明の外国人女の書類通過率を少しでも上げるために、毎回募集要項に合わせて履歴書は作り替えました。が、残念ながら夫や夫の家族は履歴書を作ったことが殆どないため、ここはしばらく手探り状態

    私の強み?アピールポイントは「割と短期間でドイツ語C1試験に受かった女」だったし、ドイツ語を使った仕事をしたいという希望もあり、まずドイツ語で作り始めました。でも英語でも日本語でも作りました。特に日系のリクルーターさんを経由して応募するのは英語の履歴書が必須でした。日系のリクルーターさんを通じて応募する場合は、応募先も日系企業のため日本語の職務経歴書も参考につけました。

    相談

    その他、あちこち相談にもいきました。
    ジョブセンターに相談に行ってみたり、夫の勤め先のキャリアセンターに相談に行ったり、ジョブエキスポに顔を出したり。
    特に迷走期間は体当たりに全部行ったので、
    「田舎に高学歴の外国人女性は不要。ウェイトレスが関の山。」
    て言われてしばらく落ち込んでみたり、エキスポでCV配りまくったり、
    キャリアセンターで相談したものの糸口が掴めず「このままだと破産は時間の問題なんですーー!」てワッと泣き伏してしまったり。
    やったからリターンが返ってくるというわけでは断じてないけど、やらないとリターンもないのはたしかで、この時相談した大学のキャリアセンター経由で私のCVが大学やら地元企業にばら撒かれ、それがきっかけで1つ内定もらいました。

    実際どんなところに応募したの?


    もう9ヶ月前のことなのでうろ覚えですが、
    実際2024年1月3日〜2024年2月28日で実際30ポジションくらい応募しました。
    初期の方は精度が低く、だんだん精度が高くなっていったような形です。
    とにかく体当たり、金銭的にかなりピンチだったのでスーパーでもパン屋でもCV持ち込んで飛び込みで「たのもー!雇ってくれい!」て頼みにいったりしました。
    全滅だったけど、笑。

    1. 国公認の難民向け翻訳フリーランス→なぜか登録できた
    2. 有名なコンサル会社2ポジション(ツイッターでいただいた推薦付き)→書類落ち
    3. 地元の工業系の会社2ポジション(リクルートA経由)→連絡なし
    4. 日本にある法律事務所のパラリーガル→国外からのリモートは想定してないとのことで落ちた
    5. プライマークという格安服量販店2ポジション→書類落ち
    6. 40km先の日系企業(リクルートA経由)→連絡なし
    7. 40km先の日系企業(リクルートA経由)→連絡なし
    8. 娘の進学先のPTAの保護者が経営する会社→連絡なし
    9. Aldiという格安スーパー3ポジション→書類落ち
    10. パン屋→連絡なし
    11. 国際的な銀行(ツイッターでいただいた推薦つき)→書類落ち
    12. 数学教員を将来的に睨んだ教会での無償の宿題ボランティア→引越し確定するまで2ヶ月やった
    13. 有名なコンサル会社2ポジション→機械のソートで落ちて書類選考にも届かず
    14. 大学の事務→書類落ち
    15. パン屋に飛び込み営業→連絡なし
    16. Pennyというスーパーに飛び込み営業→連絡なし
    17. 学童のボランティア→引越し確定するまで2ヶ月やった
    18. 国防のサイバーセキュリティのDualstudium(半分学生、半分公務員)→書類落ち
    19. 国防のサイバーセキュリティ→書類落ち
    20. 日本のアニメーション関連の会社(ツイッターでいただいた推薦付き)→面接で落ちる
    21. 40km先の日系企業(JACさん経由)→職場訪問を控えた段階で引越し確定し辞退
    22. 40km先の日系企業(JACさん経由)→無事内定
    23. 大学の留学生課(自分で売り込みにいった)→後日無事内定
    24. Gesamtschule(公立中高一貫校)の数学担任補助→面接してもらいお試し1日目でスイスへの引越し確定

    1社で複数ポジション応募してたので合計30ポジションと書きましたが、会社でいうと24社ですね。
    最後の方はかなり自分の方向性がわかってきて、精度高く内定をもらえたり面接にこぎつけられたという印象です。

    スイスに来てからこの記事を挙げた理由

    そんなこんなで私の就活は、夫の仕事都合のスイスへの引越しにより幕を閉じたんですけど。。。そうは言っても生きてます!笑。書きかけだったnoteに投稿する予定だった草稿を見つけたのですが、今自分が開設したブログと熱量や方針違うけども、まーーー、もしかしたら誰かの役に立つかも?て思って推敲もそこそこに投稿しちゃいました。

    読んでくださってありがとう。
    おしまい。

  • ローザンヌにいった話

    子供達の冬休みが終わる数日前である本日、ローザンヌの水族館に行ったり大聖堂に行ったりと、なんとなく観光をして帰ってきました。

    実は我が家、どこかに外出してもせいぜい滞在時間は2時間が関の山で、さっさと車で帰ってくるのが常でした。そのため、お昼ご飯をたとえマクドナルドであっても食べて、午前も午後も外にいる、というのは極めて稀というか、産後7年間で初めてのことだと思います。だって疲れるんだもん。疲れない?子連れで観光や旅行してる人達の体力すごすぎ。でも我が家もようやく、家を出てから帰ってくるまで6時間半という異例の記録を作り上げました。めでたい。

    ちなみに水族館は4歳の息子は無料だったけど、6歳の娘は有料で、なんと家族4人で77スイスフランもしました。高い!!なんてこった。でもさすが、何もかも洗練されたスイス、水族館まで洗練されてました。写真は撮ってないです。だって所詮ただの魚だし。そう思うから私は研究に向いてないのであって、夫は一つ一つの説明のパネルをじっくり時間をかけて読み、この水族館のコンセプトやらこの魚がどういう分類で展示されているのかなどを熱く語っておりました。

    スイスでお昼ご飯食べると1人30フランはすると思うんだけど、そんなところで家族全員で外食したら、金額が気になって味がしないと早々に諦めた我が家は家族4人で35フランで済むマクドナルドに行きました。「意識低い親は子供をマクドナルドに連れていく。」てどっかで読んだ気がするけど、我が家は全然子育ての意識高いともいえないので、まあ意識低い親代表ってことでーーー、て張り切って子供にハッピーミール買いました。

    でもさ、スイスのマクドナルドって近隣のマクドナルドより意識高いんですよ。だってハッピーミールって色々選択肢で選べる箇所あるんですけど、初っ端から「フライドポテトか人参の輪切り」を選ばされるんですよ。ジャンクフードの世界代表みたいな店で誰が人参選ぶんだよ!!ウサギか!!!ていつも新鮮な笑いがある。でも需要があるから人参の輪切りが選択肢に入ってくるわけです。しかも!!フルーツも、スイスは離乳食もどきのリンゴスムージー一択。どこまで意識高いんだ。。。そして究極は「おもちゃか本」を選べるけど、おもちゃ選んでも本がきたところに爆裂な意識の高さを感じました。。。。なんのミスかと思ったけど、店内見回すと子供達全員本を受け取ってました。

    普段ならここらへんでとっとと帰る我が家ですが、ここから足を伸ばして大聖堂に行き、220段の階段を登ってローザンヌの絶景も見てきました。ちなみにチケット買う時に、私のお気の毒なレベルのフランス語で「大人2枚、子供1枚のチケットを買いたいです。子供は6歳と4歳(無料)です。」て言ったんですけど。。。なんと!「大人1人、ティーン1人、子供1人(もう一人は年齢的に無料)」の料金言われました。まさかの私、ティーンに間違われた説、笑。私と夫は1歳しか違わないのに、笑。本当にヨーロッパの人たちからすると、我々日本人はアジアンマジックで若く見えますよね。お兄ちゃん、私、あーーたより20歳くらい上ですけど。。。そう思ったけど、年下と間違われた模様。お得なのでそのままにしておきました、笑。

    なんやかや、1日楽しみました。

    おしまい。

  • 知的好奇心を満たしながら生きる

    人生を方針づけていく優先順位って、誰しも持っていると思うのですが、我が家の場合、

    「知的好奇心を満たしながら生きる」

    が該当するのかなと思います。

    とにかく夫婦の持っているすべてのリソース(お金、気力、時間)を知的好奇心を満たすためにぶっ込んでいるといっても過言ではないでしょう。夫は最初からそれが人生の第一優先として生きておりましたが、結婚するまで東京の量産型限界OLだった私はもちろんそうではなく、お金稼いでなんぼとか、人生の安定が重要とか、ながらーーーく考えてました。それがだんだん変わっていったのかなと思います。

    まぁ、そもそも、月額手取り900ユーロ(当時のレートで驚くなかれ、9万円)の夫と付き合いはじめ、手取り1600ユーロ(当時のレートで20万円ちょっと)の夫のところへ嫁ぎにキプロスに行く時点で、自分の中ではそれが第一優先でもなかったのかもしれないですね。

    私の中の小さな変化の始まりは、自分がキプロスの国立大学でMBAを始めてみたことです。夫が知的好奇心の探究に惜しみない応援をしてくれたおかげで、すったもんだ、笑いあり涙あり怒りありの2年間を頑張ったのちMBAの学位も無事に取得できたんですよね。最初から完走する予定は全然なくて「ダメならさっさと中退すればいいんだから始めてみたら」て夫に言われてかなり気楽に始めました、笑。さらに在学中、2回妊娠出産しました、笑。ええ、キプロス大学初の日本人として入学し、MBA史上初の産休を取得した妊婦であり、色々の「初」を獲得した女といえるでしょう。でもこれを成し遂げたのは、まさに夫との二人三脚。ドイツに引っ越した後も、ドイツ語を18ヶ月でC1をとれたのも、夫の猛烈な応援のおかげといっても過言ではありません。夫は勉強に対して多大なリスペクトがあり、惜しみないエールを送ってくれるんです。それがまあ、研究者の配偶者としての福利厚生なのかも?

    まぁ、そんなこんなで価値観は徐々に変わっていったのですが、自分の人生の価値観が決定的に変わったのを感じたのは、夫がまさかのジュネーブの研究所から5年契約でスカウトされたことですかね。30代後半にしてドイツ語C1とったり内定いくつかもらったりで新しく自分の安定した人生をつかもうと思ってたけど、もうそれは無理で、夫と知的好奇心を探求する旅を続けていくんだ、と腹をくくった瞬間でもあります。だって、そういうのって、自分で選べるようで選べるようなことでもなく、私はそうやって生きるように定められたんじゃないかと思うんですよね。知らんけど。

    子供達も大変で、キプロスで生まれギリシャ語の幼稚園に通い、夫婦は英語で会話してるのに、夫から子供へはドイツ語、私から子供へは日本語で話しかけ、生まれつき4言語環境で超絶大変な思いをしてたわけです。それでようやくドイツに腰を落ち着けたのに、まーーーたフランス語圏のジュネーブへと引越しとなり、辛くも私立のドイツ人学校へ入学できたけど授業の半分はフランス語だし、6歳と4歳の子供が対面する言語はこれで5言語目。子供達も白目。正直これがポジティブな結果に出るのか、ネガティブな結果に出るのかは私もわからない。でも私たちの旅は続くわけです。

    私も私で、新たに11月からフランス語を勉強するために学校に通い始め、2ヶ月経った今、ちょうどA1が終わったところです。明後日からA2始まります。まあ、結婚して8年目となった今、「こんな人生があってもいいか。」て思いながら生活している今日この頃。皆様にも、こんな奴もいるんだ、とか思いながらお楽しみいただけたら幸いです。

    おしまい。

  • 自己紹介

    初めまして。

    ツイッターで毎日好きなことを好き放題呟いているともごんと申します。

    ふとした拍子にブログ始めようかなと思い立って、サイトを開設してみました。有用なことを呟きたいけど、そう気負っちゃうと、結局1ミリも筆が進まないので、てきとーなことをてきとーに呟きながら、時々重たい話題も時々ぶっ込みつつ始めたいと思います。

    我が家の自己紹介をしますと、私が2025年1月3日時点で38歳の日本人の専業主婦で、1歳年上のドイツ人の夫と、小学生になった娘と幼稚園に通う息子がいます。まあ、本当にありきたりな、どこにでもいる家族の1つなわけですが、何点か変わった点があります。

    1. 新婚生活がキプロスという住んでる日本人が100人未満の地中海にある島国でスタートし6年間そこにいて、子供達もキプロス生まれということ。
    2. 夫が理系のアカデミック界隈にいる研究者であり、テニュアや教授職目指して海外引越が多いこと。
    3. 今までの言語もすべて異なっており、キプロス(英語、ギリシャ語)、ドイツ(ドイツ語)、スイスのジュネーブ(フランス語)と多言語環境であること。
    4. 妻である私が闘争本能高めなプッツンしがちの地声の大きく目力きいた背の高い女であるがゆえに、典型的な大和撫子とは1万マイルくらいかけ離れていること。

    まぁ、アカデミック目指す研究者の家族が金持ちであった試しはなく、だいたい貧乏な生活をしています。海外引越し多いがゆえに配偶者の働く機会は少なく、本人も研究者として非営利団体で働いてて、ひとさまの税金を燃やしながら研究続けてるわけですから、当然っちゃ当然ですが、笑。なので、だいたいの研究者の配偶者は「アマゾネスから来たんですか?」並の押しも押されもせぬ肝の座った恐妻が多いんじゃないでしょうか、知らんけど。

    私は結婚するまでは、人生舐め腐った大企業勤めの量産型限界OLでしたが、結婚してからは荒波に揉まれて毎日「バトルロワイヤル」とか「ハンガーゲーム」に飛び込んだような気持ちで生きております。そんな私のドタバタした毎日を書いていこうかなと思っている次第です。

    このブログを少しでも楽しんでいただければ幸いです。

    よろしくお願いしまーす!